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東京都・中野区で会社員をしている28歳の狼獣人敷島航識は、会社で発売したロボットのヒットに伴う業績アップで増えた残業や、母親の小言といったストレスを抱えていた。
そこへ、後輩の馬獣人である板倉健斗が温泉旅行を提案する。
旅行の経験がほぼ皆無だった敷島は、はじめは乗り気ではなかったものの、板倉の熱意に押されて、彼の地元だという群馬県・草津温泉へ、2泊3日の旅に行くことを決心する。
初めての温泉旅行、初めて見る風景、初めて食べる食事。
さまざまな体験を重ねた、その先で知ることとは────